ちょっと珍しいお仕事
投稿日:2022/07/21
いま製材所では、お社(おやしろ)の作成中です。
とある地区の方よりのご依頼。
地区のお社が立ち退きになったので、
新しいお社をつくっていただきたい、とのこと。
お社は地区の守り神です。
誠心誠意込めてつくらさせていただきます。
図面もなにも情報がないなか、
以前のお社の写真を頼りに、
まったく同じお社をつくりあげます。
我が社の会長、御年92歳。
(先日、転んで骨折しました。コルセット装着中)
会長の指導のもと、部材一本一本組み合わせていきます。
部材はもちろん、すべて手で加工したもの。
金物は一切使いません。
金物は錆びたり劣化するので、建物が長持ちしないのです。
そしてこの木組みこそが強い。
このようなつくり方をした建物こそが、代々残っていきます。
正面の扉は、ホゾと呼ばれる穴を彫って
扉を取り付けます。
もちろん金物は使いません!
昔の大工さんは建具も作れたんですね~
このような工法で建物をつくれる大工さんは、
いまではごくわずかになってきています。
まして若い大工さんともなれば、なかなかいません。
経験豊富な会長からの教えは本当に貴重です!
完成が楽しみです。